一寸先はヤミがいい

〜薬剤師ガンサバイバー 今日も前向きに〜

2021-01-01から1年間の記事一覧

86 エナジーム(5) 

日本人の美意識(感性) 私は18歳の時に初めてアメリカへホームステイに行きました。 1か月間、アメリカの家庭でご家族と一緒に過ごし、もう1か月はアメリカを旅しました。 英語はもともと好きだったのですが、日本で大学入試試験のために一生懸命勉強した…

85 薬剤師あるある(17)

20年ぶりに認知症の新薬? 認知症は脳の神経細胞が徐々に脱落することによって、脳の処理機能が低下することにより、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出る病気です。 脳の神経細胞を再生し、神経細胞が死ぬのを防ぐ薬はまだ見つかっておらず、今後の…

84 エナジーム(4)

人間は地球の1つの生物 Blog74・75の【がんとの付き合い方】でお話したように、どんなに遺伝子研究が進んでも、がんのことがわかるどころか、ますますわからなくなってきているということです。 やはりがん研究も生物学に戻って考えなおさなければいけないの…

83 薬剤師あるある(16)

副鼻腔炎 副鼻腔炎とは、副鼻腔に炎症が起こることを言います。 鼻づまり・鼻汁・頭痛・頭重感・臭覚障害などの症状があらわれ、蓄膿症とも呼ばれます。 副鼻腔炎は一般には命にかかわる疾患ではありませんが、集中力の低下などが起こり、日常生活に支障が起…

82 エナジーム(3)

見た目が若い人 年齢を重ねてくると、人を見る目も養われてくるのか、初めてお会いする方でもお話していると、そのお人柄や、その方の健康状態がわかってくるようになりますが、みなさんは、どうでしょうか? 色々な経験を経ても、人に騙される人はいますか…

81 FODMAP(2)

4つの敵 前回のお話の続きです。 ではこの4つの敵【オリゴ糖・ラクトース(2糖類)・フルクトース(単糖類)・ポリオール】はどんな食べ物に存在し、どんな食べ物に含まれないのでしょうか? ヨーグルトや牛乳には乳糖が含まれています。 一般的にはお腹に良…

80 FODMAP(1)

お腹の弱い人 お腹の不調で悩んでいる人は、アジアの中でも日本がダントツに多く、10人に1人(日本人の14%)もいます。 過敏性腸症候群と言われる病気です。 お腹の不調で悩んでいる人は、少しでもよい方向に向かうよう努力しています。 「たくさんのお医者さ…

79 エナジーム(2)

言葉のおもしろさ 先日、言語学者 川添愛 著「言語学バーリ・トゥード」を読みました。 そもそも言語学者とは? 一般の人は誤解しているというのである。 言語学者なんだから、正しい言葉の使い方を知っているだろう。 言語学者なんだから、バイリンガルどこ…

78 エナジーム(1)

ポジティブシンキング 乳がんのステージⅣと診断されてから、あっという間に丸3年が経過しました。 なぜあっという間かと言うと、最初の2年間はひっきりなしに通院があり、治療もいろいろと変わり、考えている暇がなかったからです。 点滴治療(標的抗がん…

77 薬剤師あるある(15)

めまい・耳鳴り めまいとは? 自分自身または周囲が動いていないにもかかわらず、動いているという違和感を覚える状態のことを言います。 目が回る、目がくらむと言った症状は、多くの人が経験したことがあるでしょう。 めまいにはどんな原因があるのでしょ…

76 セルフメディケーション

セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と世界保健機関(WHO)は定義しています。 日本では、国民の「健康寿命」延伸がテーマで、薬局を地域に密着した健康情報の拠点として、一般用医薬品等…

75 「がん」との付き合い方(2)

前回の続きです。 では、何もしないのが最善の治療なのか? 「エコ・エボ」指標 エコ=生態のことで、がんの発生している環境のことを意味しています。 ・がん細胞の生息地は栄養豊富か?栄養の少ない不毛の地か? ・免疫細胞の見回りが厳しいのか? ・正常…

74 「がん」との付き合い方(1)

進化が生んだ怪物 キャット・アーニー著 ヒトはなぜ「がん」になるのかー進化が生んだ怪物― を読み終えて、今までがんはどのような研究がなされてきたのか、また現在のがん研究がどのようになっているのかを知りました。 がんは他の病気と同じように、完治は…

73 薬剤師あるある(14)

コミュニケーションスキル 薬局にいらっしゃる患者さんは、病気を抱えている方ばかりです。 普通のお店とは違って、買い物に来る方ではないので、楽しい顔をして入っていらっしゃる方は皆無と言っていいと思います。 薬局に入るまでにどんな思いでいらっしゃ…

72 車酔い

車酔いのメカニズム 私は小さいころから車酔いをするので、なるべく自分で車を運転することにしています。 なぜか自分で運転して車酔いになった事は一度もないのですから不思議です。 生まれた時から、両親そろって車の免許を持っていて、どこに行くのも車だ…

71 薬剤師あるある(12)

スーパーフード(2) スピルリナ 藍藻類に属する螺旋状の微細藻類で、完全なタンパク質(60%がタンパク質)で、8種類の必須アミノ酸を含有し、貴重な栄養源の1つとして世界中で食されてきたという長い歴史を持つ。 スーパーフードの組み合わせとしてベース…

70 薬剤師あるある(11)

スーパーフード(1) 日本ではなじみの薄いスーパーフードですが、欧米ではかなりの商品があり、摂取されているのに驚いています。 病院や施設で積極的に摂取されているようです。 アメリカで取り入れられた「オーソモレキュラー療法」は、日本では「分子整合…

69 菜根譚(さいこんたん)

逆境は良薬 渋沢栄一の「論語と算盤」が脚光を浴びるようになりましたが、「論語」は孔子という知恵者が弟子たちに向かって賢明な生き方や学び方や物の見方を語り伝えた人生の指南書ではあるものの、孔子は宗教家でも哲学者でもなく、その後成立した「儒教」…

68 薬剤師あるある(10)

鉄不足 現代人の特に見落としがちな栄養素のひとつに鉄分があります。 鉄欠乏性貧血は、その名の通り、体の中で鉄が不足して起こる病気。 体に貯蔵してあるはずの鉄が失われ、血液中の鉄が不足してしまう。 体内で鉄が不足してしまう原因としては、第一に食…

67 薬剤師あるある(9)

糖尿病 コロナ禍になって、丸2年以上が経っていますが、おうち時間の増加とともに、糖尿病や痛風、脳卒中(脳梗塞と脳内出血)が激増しています。 このコロナ禍では、病院に行きたくない、検査をすぐにしてもらえないなどの心配事が多くなり、身体の異変を…

66  薬剤師あるある(8)

アポトーシス(apoptosis) Official髭男dismの新曲「アポトーシス」を初めて聴いた時は、音楽の複雑さに耳を奪われ、歌詞があまり頭に入りませんでしたが、よくよく聴いてみると、「死」について歌っていることが分かりました。 アポトーシスとは? 個体の…

65 Hack The World(みんなで世界を能動的に書き換えよう)

1人の強烈なリーダーだけでは世界は変わらない 直面しているウィズコロナ・アフターコロナの時代は先がわからない時代。 これからは解決策よりも、いかに「いい問い」を投げられるか? 「みんなが解きたいと思う問い」を立てられるか?が重要になるでしょう。 S…

64 適者生存

種の起源 チャールズ・ダーウィンが「種の起源」の中で、 「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ」 と言っています。 mindsetsalon.net また、ハーバート・スペンサー(イギリスの哲学者)の造語で、適者生存又は再適者生存 と…

63 里親制度を知る

里親制度の種類 里親とは、さまざまな事情により自分の家族と暮らすことができない子供を、一時的または継続的に預かり、育てる人のことです。 養育里親:養育里親は原則として0歳~18歳まで(進学しなかった場合は中学卒業まで)の要保護児童を一定期間養育…

62 壺に何を入れるか?

壺と岩の話 昨年インターネット上で、結構話題になった文だそうです。 作者不在だそうですが・・・。 ひろゆき氏の「1%の努力」という本を読み、この話を知りましたが、長年生きてきた私にとっても新鮮な素晴らしい人生訓だと思いました。 知っている方も…

61 薬剤師あるある(7)

医原病 コロナ収束の基準を決められない日本社会の「医原病」的症状という記事(金沢大教授 仲正昌樹)を読み、昔、「医原病」の本を読んだことを思い出しました。 diamond.jp 医原病とは? 日本国語大辞典によると、自然発生的な病気に対して、医師の過剰治…

60 新型コロナ変異株を制圧するのは?

広東省5.21感染 中国の深圳市と東莞市に求められていた省外移動に必要な「48時間以内PCR検査陰性証明」が7月6日に不要となった。 これにより、5月21日に広州市と深セン市で新型コロナウイルス感染者が確認されて以降、約1カ月半にわたって続いていた広東省内…

59 ネット社会の情報モラル

ネットやSNSによる誹謗中傷 インターネットは、リアルな繋がりとは違い、自分の素性を明かさず(匿名性)に発言ができたり、見ている人が多い分共感が得やすかったりといった事から誹謗中傷が投稿されやすい場です。 日本財団は2020年7月30日、第28回「18…

58 遺伝子情報と倫理(2)

「遺伝子情報でわかること」と「倫理的にできること」 ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが自分の遺伝子を調べ、乳がんになりやすい遺伝情報をもつことが分かったため、2013年に乳房を切除したことはまだ記憶に新しいと思います。 遺伝情報から…

57 遺伝子情報と倫理(1)

出生前診断:新型出生前診断(NIPT) 最近、高齢妊娠・高齢出産が増えている中、生まれてくる赤ちゃんの染色体の疾患を心配するカップルも増えています。 dna-am.co.jp 出生前診断の倫理的問題については、正解がなく議論が絶えません。 生命倫理の4原…