一寸先はヤミがいい

〜薬剤師ガンサバイバー 今日も前向きに〜

65 Hack The World(みんなで世界を能動的に書き換えよう)

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1人の強烈なリーダーだけでは世界は変わらない

直面しているウィズコロナ・アフターコロナの時代は先がわからない時代。

これからは解決策よりも、いかに「いい問い」を投げられるか?

「みんなが解きたいと思う問い」を立てられるか?が重要になるでしょう。

SDGsや世界を変えるのはたやすいことではないが、1人1人が周りの人2~3人を幸せにすることをやれば、何万人もの日本人を笑顔にすることができると思うのです。

 

Hack The Worldというプロジェクトが始まろうとしています。

 

forbesjapan.com

 

これは、Z世代を中心とした若者が考えたプロジェクトで、みんなでいろいろなプロジェクトを提案しながら、世界を書き換えていこうとする動きに新しい考え方を感じました。

そして、答えが出せないからこそ、一人一人の小さな理想を実現することから、みんなで世界をHackするというプロジェクトに明るい未来を見たような気がしました。

 

Z世代とは?

mtame.jp

日本では主に「Y世代」の後、つまり、1990年後半頃から2012年頃に生まれた世代を指し、デジタルネイティブであり、SNSネイティブ、さらにスマホネイティブでもあるといった特徴を持ちます。

 

このプロジェクトが生まれたきっかけは、日本財団18歳意識調査」で出た結果です。

「自分で国や社会を変えられると思う」と考える日本の若者は18.3

米国65.7%、中国65.6%、インド83.4%、インドネシア68.2%と比較すると明らかに低かったからだそうです。

 

「尖ったビジョンを持つ若者と、そうでない若者は大きく違うのか、というと、必ずしもそうではない。『自分には何かできるかもしれない』と思うためのきっかけをつくれれば、思いも行動も変わる」と考えたそうです。

 

私は、この「18歳意識調査」の結果にショックを受けました。

日本の高校生が、自分では何も変えられないと思ってしまうような教育をされてきた証ですね。

日本の教育制度にはとても不満がありますが、このように高校生を元気にしてくれるプロジェクトはとても未来を感じますし、これからはデジタル化が進む時代、生まれた時からデジタルに慣れ親しんでいる若者はどんどん活躍してほしいと思います。

 

次世代の医療者1000人の決意や願いを集めて交換日記形式でリレーする「生きるための交換日記」プロジェクトや、高校生が修学旅行をハックして最高の体験をつくりだす「オンライン修学旅行」プロジェクト、自分たちから高校生に会いに行く「にゃんます大作戦」プロジェクトなど、ここから生まれた若者主導の新しいプロジェクトがはじまります。

 

ヒューマン・オートノミーHuman Autonomy

産業革命以降、私たちの社会は、分業を進めてきました。水・電気・食事をはじめとした、生活インフラを購入することで生活しています。

その機能が集まった場所が都市です。

しかし、それでは災害やコロナのような大きな出来事があるとサービスが止まってしまう。社会全体が危機に晒されます。

利便性はあるものの、非常に脆弱な社会構造になっているのです。

 

逆に考えると、生活インフラと医療、教育、仕事があれば、私たちはどこでも暮らしていくことができます。それらを私たちの手に取り戻して、自由で人間的な暮らしを実現するのが、ヒューマン・オートノミーです

 

オートノミーは自律。

自己の行動を外部より拘束されず,みずから課した原理によって決定すること。主として人間個人の心理,神経についていわれる。

 

forbesjapan.com

 

  • 快適で、安くて、どこにでもすぐに建つ家「インスタントハウス」

 

わずか数時間の工期で建ち上がる、断熱素材を硬質化したテントのような建物のことで、難民キャンプへの提供や、プライバシーとウイルスに配慮した避難所など、多くの場面で活用できる技術です。今後はさらに、水や電気がなくて暮らせる環境作りに挑戦していきたいです。

 

  • アプリ上で鍵にアクセスすることで、初めていく所でも解錠できる「スマートロック」

 

ワークスペース無人で貸し出したり、オフィスに行く、家にいる、と制約されず、選択肢を増やすことで自分の働く場を選べます。

鍵の施錠を遠隔管理できるコネクティッド・ロック「TiNK」は、鍵の開閉を記録でき、防犯だけでなく、見守りツールとしても使用できる。その仕組みを活用し、マンションやホテルなどの空室利活用サービスを開発。ワークスペースの開始だしを管理人不要で無人運営できるシステムです。

 

  • 服を脱がせなくても排泄がわかるベッド用のセンサーシート

 

排泄センサーシートで要介護者の排泄を把握するだけでなく、生活パターンも把握することで、いつ介護者が介入するかを最適化しようとしています。技術を生かして誰でも明日から介護ができる社会をつくりたいです。

 

  • IoTやAIを下支えとして、みんなで楽しく野菜を育てるアグリテイメント

 

家庭のベランダなどに設置できるIoT+AIプランターやオフィスやマンションの屋上などにIoT+AIのフィールド(畑)で、ユーザーに水やりや収穫の時期を教えてくれるハードウェアを開発しています。現代は物流網が発達していて、安く、早く、世界中から物が届くようになりましたが、シャットダウンされると届かない。私たちが生きていくために必要なものは自分たちでつくる力を持たなければならないと思います。

 

  • 小学生向けに、教科書の内容を基にしたゲームと通信教育サービス

 

現代には、家庭環境によって学力に差が出るという課題があります。その解決策の一つがゲームです。学問をキャラクターで親しみ、同じテーマが好きな友達と「ポケモン」を交換し合う感覚で出会う。そして、最終的には、社会で未解決の問題にチャレンジしていくような姿を私たちは目指しています。大人がリモートできたとしても、次に問題になるのは教育。オンラインで授業自体はできても、異質な人と出会う経験は減ります。そこもセットで考えたいです。

 

 

私たち世代(高齢者)は何世代になるのでしょうか?

アルファベットによる世代の分類はX世代が始まりとされており、Z世代はその系譜を踏んでいる。

Generation Xをという言葉は、写真家のロバート・キャパRobert Capa)の造語に由来する。

1950年代に、第二次世界大戦後に成長した若者らをテーマにしたフォトエッセイにGeneration Xというタイトルを付けたことが始まりとされている。

“X”というアルファベットがつけられた理由であるが、SFテレビドラマの『X-ファイル』を想起すればわかりやすいが、“X”には未知という意味が込められているのですが、Z世代の次はα(アルファ)世代、現在7~8歳、につながるようです。

 

www.nli-research.co.jp

 

どちらにしても私たちTraditional世代はもうお払い箱なのでしょうか?

 

現代のような分業が始まるころ、私は危機感を感じました。

全体が見えない仕事は、将来何かを失う気がしていたのです。

私は薬剤師ですから、特に医療にその危機感がありました。

技術が進んで多くの命が救われたことはとても良かったと思っていますが、~科が多くなり、患者を一人の人間として診てもらえなくなっているのではないかと思います。

特に各科から薬が処方されていて、横のつながりが薄く、患者さん自身が不安になっている現実があります。

このごろになって総合診療科なるものが出てきたものの、その勉強が不足しているように思われます。それは大学時代に基礎を学ぶ必要があると思います。

そうすれば、専門に就いたとしても全体を見る必要を感じるはずです。縦割りではなく横のつながりを大切にしてほしい。

 

今回はあまりにも分業が進んだ社会のひずみによる問題点を上げましたが、災害やコロナのような大きな出来事があって初めて気が付いたのです。

元に戻ることは絶対してはならないと思います。

どんな事態になっても生きていけるためにどうするか?を考えるきっかけになったはずです。

便利な社会と生き延びることのできる社会は、明らかに違います。

若い人達に期待するとともに、私たち世代も協力できると信じています。

Z世代以降の若者が知らないこと、人間にとって大事なことをたくさん知っている世代なんですから!!

 

では、今日も1日前向きに!!