一寸先はヤミがいい

〜薬剤師ガンサバイバー 今日も前向きに〜

12 うつになる前に(1)

うつ症状とは うつ症状とは、いわゆる“抑うつ気分”や意欲や喜びの低下です。 これは人によってさまざまな症状となって現れます。 例えば、眠れない、食欲低下、動作が緩慢になる、怒りっぽくなる、全身に痛みが出る、 などなど。 進行すると感情の起伏がなく…

11 科学の進歩とは?

よりよい暮らしのために 私が子供だった頃、大人たちは輝いていた!という話をしましたが、大人たちには、私たち子どもたちの未来のよりよい暮らしのためにという目的がありました。 あの頃では考えられなかったインターネットや携帯電話を、今では当たり前…

10 東京というところ(1)

東京オリンピック 前回のブログで、うつ病の話をしましたが、なぜこんなに生きづらい世の中になってしまったのでしょうか? 私は小学5年生の時に東京オリンピックを経験しました。 東京のど真ん中で生まれ、東京育ちの私は小学校でオリンピック音頭を踊りま…

9 がんという病気

がんという病気が私にもたらしたもの 私は小さいころから人間の身体にとても興味がありました。 父が開業医で、外科出身だったため、診療室で簡単な手術をしていました。 昔は家族で父を支えていたため、私は照明係で良く使われました。今では信じられないこ…

8 がんと闘うか??

がんは闘える病気 私はどんな副作用が出ても治療を続ける覚悟でした。 現在乳がんは闘える病気と言われています。 実際抗がん剤の効果があり、副作用も少ない分子標的薬も多くあります。 これらの薬を使用すれば、ステージ4の場合、根治はできなくても延命…

7 人を信じること

主治医とよく話し合うこと 私の主治医はおだやかなやさしい先生です。乳腺外科の先生で、執刀もお願いしました。 先生の対応の仕方でこちらの受け止め方もかなり違ってくると思います。 幸いおだやかな先生ですので、困った顔でステージ4を告知なさいました…

6 死ぬまで生きられるんだ

ブログの始めに書いたように、私は64歳の時に乳がんステージ4と診断されました。 先生からそう聞かされたとき、どう感じたのかについて書いて行きます。 がん告知の気持ち 診断されるまでに、マンモ検査やレントゲン検査・CT検査をし、細胞診もしたので、そ…

5 注射(ランマーク)開始

骨粗しょう症について (転移した骨への治療) 今までの抗がん剤は転移した骨にも効果があったようで、画像でははっきりとはわからないのですが、骨の状態は当初のままで、増殖していないとのことでした。 骨への転移はとても判断が難しいそうです。 骨代謝…

4 左乳房全摘出手術

私 「もちろん全部摘出してください!」 主治医 「あなたの場合は左乳房が全部なくなるけど……。それでいいですか?」 「乳房再建※もできますが、再建したい場合は、手術前に決めてください。」 私 「良いです!何しろ全部取ってください!乳房再建はしません…

3 抗がん剤治療開始と副作用

乳がんの細胞障害性抗がん剤治療開始(2018/11/15~2019/4/15) AC療法(3週間ごとに点滴X4回)1回目 アドリアシン(心不全や心筋障害を起こすため一生に1度しか投与できない薬)とエンドキサンによる治療。 この薬の副作用を調べるため、最初の投与時だけ1日…

2 治療開始

前回お話したように、乳がんステージ4と診断されてからの経過です。 肺の手術 まずは肺に転移した乳がん細胞(どこにあっても転移なら乳がん細胞になります)を手術で除去し、退院したのは、最初のがん宣告から1か月半後のことでした。 その頃から、腰椎の…

1 一寸先はヤミがいい

2018年9月乳がんステージ4と 診断された時、私は64歳でした。 乳がんは突然就寝時に現れました。 子供を3人産んだ頃から左乳房の周りがちょうど浮き輪のように硬くなっていました。 特に調べることもなく30年が経ち、突然浮き輪の真ん中にピンポン球が現れた…