28 東京というところ(7)
東京という巨大都市
令和3年1月1日の東京都の推定人口は13,960,236人だそうです。
人口の多い区の第1位は世田谷区で941,985人。
2000年(平成12年)~2009(平成21年)年までは1年で0.7~0.8%の割合で増加していますが、2010年(平成22年)~2020年は増加率は0.4~0.6%と低下しています。
東京都の昼間人口は、2015年(平成27年)の1592万人から増加し、2025年(令和7年)に1657万1千人でピークに達した後、減少に転じて2040年(令和22年)には1578万8千人になる見込みとのこと。
ざっと300万人の人が東京近郊県から通学・通勤しているということになる。
平成17年の国勢調査では、首都圏に通勤・通学している人の内訳は、以下のようになり、平成12年の時より神奈川県からの流入は増加しているものの、千葉・埼玉県からは減少しているとのこと。
神奈川県 27.8%
埼玉県 27.3%
千葉県 23%
茨城県 2.1%
特別区以外の東京都 17.3%
その他の県 2.4%
残念ながら昨年の国勢調査の結果はまだ出ていないようです。
昼夜間人口比率ランキングは、
1位:千代田区 2位:中央区 3位:港区 4位:渋谷区 5位:新宿区
となっています。
このようなデータを見ると、東京という都市が巨大都市化しているのがわかると思います。
東京都の人口は先にも示したように、1400万人ですが、この巨大都市の人口は3000万人(神奈川県の人口921万・埼玉県の人口730万人・千葉県の人口628万人)と考えてよいのではないでしょうか?
誰が東京をこんな巨大都市にした?
3000万人に膨れ上がった理由は、地方から職を求めて、または東京にあこがれて移り住んだ結果です。
TVや雑誌による東京からの情報発信は、地方の人々が東京人・都会人にあこがれるためには充分でしたし、それを見越した街づくりを推進してきた結果ですが、これはすべてお金のため、金儲けのためではないでしょうか。
東京に移り住んだ人たちは、出身地を語らず、東京人・都会人に染まりたがっているように見えます。
IT化の急速な発展により、私たちのような東京生まれは、どんどん自信を失い、
京都のように、文化や伝統を死守することができなかったのだと思います。
時代と共に町が変わっていくことは自然なことですが、この現状はどうしても不自然です。
3000万人が同じ色の東京人・都会人になる必要はないと思うのです。
私は、日本テレビ「秘密のケンミンSHOW」が大好きです。
「食」に特化して、地方の特色を教えてくれるのですが、東京育ちの私には、それが楽しくてしようがありません。
もっと出身地を語り、自分たちの地方に誇りを持つべきです。
そうさせないのは、今までの情報発信の仕方に問題があったのです。このごろ地方の魅力を伝えるTV番組や報道が多くなってきたのは、とても良い、うれしいことです。
都会がすごい、あえて言えば、上で、地方がダメ、下だ、なんて考えを浸透させてきた悪者はだれ?何?なんでしょうか。
今後ともこの辺りを考えながら発信していきたいと思います。
では、今日も1日前向きに!!