一寸先はヤミがいい

〜薬剤師ガンサバイバー 今日も前向きに〜

27 好きこそものの上手なれ

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職業の選択

「天職」という言葉があります。

この歳になって考えれば、今の薬剤師の仕事が「天職」だと言えるようになりましたが、

この職業を選んだ時は、現在のような形で働くことになろうとは夢にも思いませんでした。

 

高校時代、ある先生に「君たち、職業を選ぶなら、好きなものではなく得意なものを選んだ方がいい」と言われて、なんか違う!と思った記憶があります。

 

先生は、大学の学部を選択するときに、成績の良いもの(例えば数学が良くできる、英語が良くできるなど)で学部を選択しなさい、大学入試に有利ですよ!と言いたかったのではないかと思います。

私は英語が得意で好きでしたが、読書や歴史はそれほど好きではなく、いわゆる国語が好きではなかったので、大好きな英語を職業とするには限界があると感じていました。

 

私が「薬剤師」の資格を取るために、薬学部を選択した理由は、女性が一人でも生きていけること、結婚して子供を産んで、もし夫に先立たれたら、自分が子供を養っていくことのできる職業だからでした。

化学は好きでも嫌いでもなかったのですが、国家資格というこの道を選びました。

 

私が大学卒業(薬学部は4年生でした)したころは、医薬分業には10年かかると言われた時代で、薬剤師として薬局で働く人はほとんどなく、製薬会社の研究室や病院の研究室など、

薬の開発、研究を目指す人がほとんどでした。私はそのころの薬剤師という仕事にあまり魅力を感じなかったので、臨床検査という分野で、大学病院に5年勤めました。

 

結婚して子供が生まれて、10年くらい専業主婦でしたが、住まいの近くに新しい薬局を起ち上げるので、手伝って欲しいと言われて、薬剤師として働き始めたのが40歳でした。

その頃はすでに医薬分業が進んでいましたので、私の習ったころにはわからなかったことが膨大に増えていて、薬剤師としての新たな勉強が必要となり、時代に応じた知識を得るために努力しました。

そのころには、薬学部卒業生もだんだん薬局に勤める割合が増えてきました。

 

私がこの仕事が自分にあっている(天職)と感じたのは、薬剤師という職業を始めて10年くらいしたころです。

 

もともと人とおしゃべりするのが好きで、弱者を助けたいと思う気持ちが強く、無類のおせっかいで、人に何か教えることが好きでした。

相手が何を求めているのかを直感で感じることができる才能があったようです。

私は、昔から相手の痒いところに手が届く子供とよく言われたものです。

義父の介護、義母のうつ病からの認知症の介護、子どもたちの教育、若いころやってきたことすべてが今の仕事にプラスに働いていることがわかったのです。

 

m-direction.biz

 

スティーブ・ジョブズスタンフォード大学の卒業スピーチ(2005/6/12)の中に、

「未来に先回りして点と点を繋げてみることはできない。君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで繋がっていくと信じなくてはならない。」

本当にそう思います。

全く違った経験が磁石に砂鉄が集まるように、繋がってくるのです。



www.nikkei.com

 

大好きなことをやり続けよう

「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、

この意味は、

誰でも好きでやっていることは一生懸命になるし、それに関して勉強したり工夫したりするので、自然に上達するものである。

芸事は、無理して嫌だと思いながらやっても、成長はないということ、です。

 

高校時代に教師から言われた、「好きなことではなく、得意な分野に進みなさい」という言葉に違和感があったのは、好きこそ物の上手なれ!と思っていたからだったのです。

大好きなことが、得意なことでもあったら、それは素晴らしいと思います。

 

tensai-lab.net

 

大好きなことは、途中に挫折することがあっても、やっぱりあきらめきれないものです。

自分が本当に心の底から満足をしたいなら、好きなことを仕事に選ぶべきだと思います。

もし本当に好きなことがないと思うなら、探せばいい!好きな人に出会うように、必ずピンと来るものです。

そして進むごとにどんどん好きになってくるものです。

 

探すことをあきらめてはいけないと思います。

一生かけて探しましょう!!

 

生活のためにも仕事をしなくてはならないのでしょうが、若い時は回り道をしても大丈夫。

貧乏暮らしでも大好きなことをあきらめず、ひたすら進むことです。

夢かなわない人は、夢をあきらめてしまった人なのではないでしょうか。

 

日本でGAFA(グーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、フェイスブックFacebook)、アップル(Apple)の4社の総称)が生まれなかった一つに、好きなことに没頭するという環境がなかったからと言われています。

 

私の若いころは、「いい大学を出て、いい会社に就職する」ことが幸せな道という、常識

に縛られていました。

ところが、バブルが崩壊し、いい会社に就職してもリストラされる現実があり、今では多様性の時代、いろんな人がいて、いろんな職業がある、という柔軟な考え方ができるようになった事は、社会が成熟してきていると考えていいのでしょう。

大好きなことをやり続けましょう!!

 

motivation-up.com

 

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では、今日も1日前向きに!!