53 2020東京オリンピック・パラリンピック
とうとう、開催されましたね!!
個人的には、私は開催に反対でした。
なぜなら、緊急事態宣言下なのに、なぜ開催できるのか?意味が分からなかったからです。
- 無観客で開催すれば、みんな家から出ないで、おとなしく家でTV観戦するから、感染者が少なくなるから?
- 復興五輪だから、何としても開催したいから?
- 中止したら、莫大なお金を支払わなくてはならないから?
- コロナ禍で政府に向けられた怒りを抑えられるから?
- 4年間(正確には5年間)この日のために頑張ってきたアスリートたちのため?
- オリンピック開催することで経済効果が期待できるため?
これらのことは私たちにはなぞのままですが、確実に言えることは、世界一コストがかからないはずの五輪は、ぶっちぎりで世界一コストがかかった五輪となったということでしょう。
オリンピック開催以前にいろいろな事があり、明らかな嘘が許されているという異常な事態ですが、そのツケを払うのは日本の市民なのです。
アスリートにとっても良かったのかどうか悲喜こもごもだと思います。
メダルの取れた選手はもちろん開催してよかったと答えるでしょうが、調整がうまくできなかった選手にとってはつらいものだったかもしれません。
史上最高のメダル獲得数、ということで今回の五輪を成功としてしまうことには問題があると思います。
オリンピック組織委員会をもっとクリーンなものにしていくことが大事だと思っています。
これからコロナ感染者は確実に増えて行くでしょう。
バブル方式も徹底していなかったことを考えると、オリンピック組織委員会が五輪開催をどうしてもしなくては行けなかった理由があるとしか思えません。
オリンピックは8/8に閉会しましたが、今回のオリンピックで印象に残ったことは、オリンピック以前に金メダルとかメダル候補としてマスコミに取り上げられていた選手たちが、大多数メダルを取れなかったことです。
そしてあまり注目されなかった10代の選手たちがメダルを取っているように感じました。
体操個人総合と鉄棒で金メダルを取った19歳の橋本大輝選手は、4個目の金メダルを目指した内村航平選手の予選でのまさかの鉄棒落下という事態をもろともせず、世代交代を感じさせてくれました。
「チャンピオンは涙を流さずに常に前だけ見ていると強い気持ち。そういうのを持っていきたいと思ったので、笑ってこの試合を楽しめたというのは良かったと思います」という言葉が爽やかでした。
水泳はメダル候補と言われていた瀬戸大也選手は今回は全く振るわず、200m・400mの個人メドレーで金メダルの大橋悠依選手、200mバタフライで銀メダルの本多灯選手で終わりました。
池江梨花子選手は大病からの驚異的な復帰でしたが、オリンピックに出場で来たものの、まだまだ体力は元に戻っていなかったように思います。
それにつけても柔道はすごかった!!やはり迫力がありました。
阿部一二三・詩兄妹の金メダルは執念で勝ち取ったとしか言いようがないほどの迫力でしたね。
柔道は今回のオリンピックに調整がうまくできていたといえるのではないでしょうか。
サッカーはメダルに手は届きませんでしたが、毎回楽しみに試合を観戦していました。
最後の久保選手の涙に、選手たちの悔しさが凝縮されていました。
開会式・閉会式は日本らしさが感じられましたが、最初の演出チームが次々に交代、辞任も相次ぎトラブル続きでしたが、滞りなくできたことに拍手を送らなければならないでしょうか?
開会式の入場式で流れた音楽は、「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)のテーマ曲でした。
作曲者は「ゲーム音楽生みの親」とも呼ばれる、すぎやまこういち氏ですが、以前にLGBT(性的少数者、もしくはLGBTQ)差別発言をしたことを考えると、森喜朗氏、佐々木宏氏、小山田圭吾氏、小林賢太郎氏が辞任したことの理由と矛盾すると思います。
古関裕而さん作曲の「オリンピック・マーチ」のアレンジバージョンが流れたときは、1964年の前回の東京オリンピックを経験したものにとっては懐かしく、やっぱりいい曲だと思わせるものでした。
またメダリストに送られるブーケには、トルコギキョウ(福島県産)、ヒマワリ(宮城県産)、リンドウ(岩手県産)、ナルコラン(福島県産)、ハラン(東京都産)が使用されています。
トルコギキョウは福島県が県ぐるみで生産に取り組んでいる花です。
震災による影響で農作物の出荷が減った当時、特定非営利活動法人(NPO)を立ち上げ、花を栽培することで復興への希望を見い出しました。
宮城県では、東日本大震災で子どもを亡くした親たちが、子どもたちが避難するために目指した丘にヒマワリを植えました。
そしてその丘には毎年ヒマワリが咲くようになったそうです。
絵本にもなったこの話ですが、宮城県のヒマワリはそうした被災者たちの思いも込められている花と言えます。
リンドウは岩手県を代表する花です。
日本で出荷されているリンドウの半分以上が岩手県産のもの。
東京2020エンブレムと同色で、藍色の美しい花を咲かせます。
ブーケを彩る3つの花にはこうした意味合いがあり、今回使用されることになったのです。
前回の東京オリンピックのような国民全体の盛り上がりがなかった中での無観客で行われたオリンピックでしたが、それを暗示するように国立競技場の椅子はカラフルで無秩序に並べられていて、あたかも観客が入っているように見えたのは、最初から無観客を暗示していたのかもしれませんね。
では、今日も一日お元気で!!