43 薬剤師あるある(1)
私は地域密着型の調剤薬局に勤めています。
処方箋をいただいても、すぐに薬の準備ができないことがあります。
そんな時は、
- 薬の準備ができましたら、お電話させていただきますので、つながるお電話番号教えていただけますか?
- ○○時ごろ薬がそろいますので、再来店していただけますか?
- 薬の準備ができましたら、ご自宅のポストに入れさせていただきます。またはご自宅にお届けします。どちらがよろしいですか?
などのパターンが考えられます。
もちろん、今すぐに必要であるということが分かれば、なるべく早く準備できるよう対処しています。
あまり在庫していない、または在庫できないような高価な薬の場合は、再度来店をお願いしていますが、こちらの都合で、すべての薬がそろわない場合はお届けするようにしています。
これも地域密着型だからできることだと思っています。
何年もこのスタイルでやってきているのですが、このごろちょっと患者さんの反応が以前と違ってきている感じがします。
例えば、
- つながるといっていた電話を鳴らしても出ない。
- 何度鳴らしても返信の電話が来ない。
- 留守電にいれても返信してくれない。
- 自分のマンション名がわからない人がいる。
自宅に届ける場合、
- マンションの名前が小さい、または見えづらい場所に書いてある。
- ポストに名前がない。
- マンションはほとんど管理人がいないので、確認することができない。
- 近くの新しいマンションに引っ越したり、マンション内で引っ越しする場合があり、部屋番号が変更になっていることを伝えるのを忘れがち。
- 同じ番地に6軒くらい家が建っていて、どこだかわからない。(大きな一軒家を売ると、そこをマンションにしたり、何軒かの一軒家を建てたりするため)特に夜、薬を届けることが多いので、困ります。
私が一番気になることは、マナーについてです。
こちらの電話番号は伝えてあるので、もし電話に出られなくても何らかの意思表示をしてほしいのですが、本人に言わせれば、薬が入った事はわかり、取りに行くのだから、そのままにしていいのではないか?と思うのでしょうか。
60代以上の方に多いのですが、ポストに入っていたことでお礼の電話をいただくことがあります。
こちらの都合でご用意できなかったのですから、恐縮してしまいます。
携帯電話が出てから、簡単に本人に連絡できるようになり、本当に便利になったと思いますが、その分相手に対する感謝の気持ちが薄らいできたのか、その気持ちを表すことの必要性がないと思っているのか?
こちらの電話が相手に通じなかったときにこちらはどう思うのか?というと、
- 薬の入った事を知らないのではないか?
- 何らかの理由でこちらに来られないのではないか?
など、いろいろ心配してしまいます。
相手の方から、出られなくてすみません、という一言があればこちらは安心するのです。
そういう想像力を働かせてほしいと思います。
自分が反対の立場になったときどう思うのかを考えながら生活してほしいと思っています。
こういうことが人と人とのコミュニケーションをスムーズにすることにつながると思います。
こういうのを「年寄りのおせっかい」というのでしょうか?
今日も1日、前向きに!!